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2010/01/27[Wed]
ネタ >>
続々々々・チーム2年
暴走しているチーム2年生妄想の続きです。
1回目
・
2回目
・
3回目
・
4回目
からスクロールするのもだるい長さで続いてしまいましたが、これにて遊びは終わりです。たぶん。
なんだかんだあったけど、チーム2年は D:財前・赤也 S2:日吉 S1:ダビデ(怪我のため試合不可)というオーダーで最強の敵、チーム部長が待つ決勝戦へと向かうことになりました。ここまでくるのにホントどれだけ掛かってんだ。
決勝の日、ダブルスに挑む財前と赤也に対し日吉は「……負けるなよ」と柄にもないことを言い、ダビデはただ無言で赤也に自分の長ラケットを手渡して送り出します。即席ペアで挑むにも関わらず、二人はここで切迫した顔をせず「ま、せいぜいミスすんなよ」「どっちがや」と軽口を叩きながらベンチを後にする。だけどコートへと足を踏み入れた瞬間、その表情はキッと引き締まります。
完全復活した赤也と財前、それに対するは皇帝真田とキング跡部の……なんかどっかで見たようなダブルスペアです。アニプリオリジナルではないので破滅へのタンゴは使いませんが、「キング!キング!」「勝つのは…俺だ!」の流れはもちろんやります。観客も存分にピギャります。だって跡部様だもん。会場は洗脳されたかのようなオールハイル跡部モードです。 普段の赤也だったならばここで文句の一つの言いそうなものですが、今はただ静かにネット越しの真田を見据えます。そして「今日こそアンタを潰させてもらいますよ」「たわけが。出来るのならばやってみせるがいい」「そう。じゃ、遠慮なく」「……その口もすぐに塞いでやろう」という会話イベント。赤也の手には錘の抜かれたパワーリスト、そして縦に長い木製のラケットが握られています。ダビデが負傷した現場を真田は見ていないのですが、この後輩がいつになく真剣なのを雰囲気から察します。
そうして試合開始。サーブ権はチーム2年が得ます。ボールを握った財前は鳴り響く氷帝コールの中を天才サーブ……じゃなかった、サービスラインぎりぎりを狙うガン攻めのサーブを打っていきます。しかし皇帝・真田はこれを余裕で返球。逆に赤也が「っ!」ってなっちゃうくらいの鋭いリターンを返します。そして続くのは全力全開手加減なし、跡部の美技と真田の奥義による猛攻。2年コンビも一球一球にしぶとく喰らいつきますがいずれジリジリと競り負け、チーム部長からポイントを奪えないうちに1ゲームが決まります。
ここで白石が「わからんなぁ」と言ってチーム部長は会話イベントに突入、「ウチの財前と切原くんとは、また意外すぎるペアできよったわ。それにあの長ラケット。この試合、向こうはなんや企んどるんちゃうか?」と同じく控えの手塚に話をふります。「確かに向こうがこちらの予測にないオーダーで挑んできた。しかしそれだけで試合の結果が動くほど、こちらも甘い試合はしまい」「当然だ」…相手と同じくらいベンチの手塚が気になってる真田なので、言い切る声にも力が入ります。「連中がいかなる小細工を仕掛けてこようとも、完膚なきまでに叩き潰してくれる」しかしベンチの幸村は「どうかな」とつれない返事。違和感を感じた真田は、ここで跡部に余裕の笑みがないことに気がつきます。普段なら黙ってなどいないはずの暴君が沈黙。目元を覆い、対戦相手を注視するその顔は不機嫌に歪んでさえいました。そう、この時すでに跡部の視界には違和感が生じ始めていたのでした。
原因は赤也がダビデから借り受けた木製の長ラケット。長さと重さ、打つ感触もまるで違うラケットを使うラケットを使うことで、打球にイレギュラーな揺れが加わっていたんです。ス、スイートスポットっていうんですか?あんまりテニスに詳しくないので不安なんですが、とにかくあの、ボールを真芯でとらえず力任せに押し出すことで打球に“整っていない”ランダムな回転が掛かるんです。そういうことにしてください! これは真田にしてみれば「ただの誤差」もっといえば「道具に振り回されるお粗末な行為」となるのですが、まずは相手を見定めるべくインサイトを発動していた跡部にとっては強力な“障害”でした。跡部の優れた眼力・動体視力はこの不規則な揺らぎを必要以上に追ってしまい、結果として気力・集中力を大幅に削られる。つまりはルドルフ赤澤が菊丸を追い込んだ『ブレ球』の理論です。もっともそれが常態となっている赤澤と違い、赤也は不慣れなラケットを使って強引にブレを生み出しているだけなので、その揺れ方や成功率にはバラつきがあります。発動条件も特定されていないし、時にはブレが生じないこともある、しかし見えすぎちゃって困るの状態の跡部様にはそれすらも撹乱の要因になり、インサイトへの集中を多いに掻き乱されることになります。
ただでさえ二人の相手を注視しなくてはならないダブルスでのインサイト妨害。これこそ、チーム2年が土壇場で編み出した跡部封じの奇策でした。…もっとも跡部なら目を閉じてラリー(例:不二)くらいしでかしそうですが、残念ながらこれはダブルスです。ただでさえコンビネーション練習なんかしてないのに、目なんか閉じたらお互いをラケットで撲殺する事態になりかねません。そして跡部の性格から「自分は休んで真田に頼る」なんてことは死んでもしない。真田は樺地じゃないんです!
で、大活躍のこの「擬似ブレ球」、実は正真正銘本家赤澤のクセから着想を得ています。ダビデのラケットが切っ掛けになったのは勿論なんですが、それを見てすぐに取り出せる位置にアイデアがあったんですね。思いついていたのは勿論東京出身の日吉、日吉がいつか跡部を打ち破るときの為に考えていた方法のひとつがこれだったんです。
都予選の5位決定戦、氷帝は正レギュラーで聖ルドルフを破りました。もちろん準レギュラーの日吉はこの試合に出ていないんですが、関東初戦と同じく控えとしてその場に待機していたことは想像に難くありません。しかしこの時に赤澤と跡部は当たっていないし、正レギュラーが出てきた時点で氷帝圧勝が決まっています。おまけにここで勝ったらルドルフは予選落ちで二度と当たりませんし、氷帝部員は相手のことなんて気にも留めなかった。しかし日吉はこの時、赤澤の球が跡部にも使える可能性を見出し、いつかは己の武器にしようと暖めていたんです。それを日吉はここで使った。一度使えば見切られて、もう使えなくなる可能があると知りつつも、日吉はチームの勝利の為にそれを2人へと教えたんです。日吉…!ああ日吉…!
チームメイトにこの作戦を提示する時、日吉は少しいつもと違う顔をします。これに他の子は気がつかないんですが、同じく打倒先輩を目指す赤也だけはその押し殺した感情の機微を感じ取るんです。でも、分かったからこそそこには触れない。そして「できるか?」と問う日吉の視線を真っ直ぐ見返し、「やってやるよ」って答えます。ここからはもう完全な印象でしかないのですが、赤目だとかデビルだとか言いつつも赤也はやっぱり立海大附属の2年エースで、技術やセンスは同学年平均と比べると飛びぬけていると思うんですよ。一本足のスプリットステップとか、自分以外はどこに跳ねるか分からないサーブとか、そんなこと並大抵じゃありませんよね。だから赤也は日吉が暖めてまだ実行していなかったことを簡単に、準決勝から決勝にいくまでの時間で殆ど完成させてしまいます。 日吉自身がこの技を習得していたかどうかは本人のみぞ知ることです。でも演舞テニスは古武術によって洗練された動きだから、故意に無駄なブレを生じさせるってのはなかなかできないんじゃないかなぁ……と。もちろん完成には赤也の我武者羅な努力と集中力、そしてなによりダビデの怪我へのケジメをつけたいという気持ちがあってこそなんですがね。
だからチェンジコートの際、跡部がグラつき始めた視界に目元を押さえつつも、向こうのベンチから射抜くような眼差しでこっちを見ている後輩に気がつき、「日吉…」って呟いてくれたらそれだけで私はコートに突っ伏す。試合中のコートに大の字で突っ伏す。踏んで!跡部様わたしを踏んで!!
しかしこの『擬似ブレ球』、違和感を根源としているだけあって、成れないラケットにより赤也のプレイは普段よりも精度が落ちこみます。例え跡部の動きを封じ込めることが出来たとしても、甘くなった部分を残る真田に打ち抜かれては元も子もない。ただでさえ究極奥義を持つ皇帝・真田は危険な相手、スキなど作れば確実に首を刎ねに来るでしょう。そこをフォローするのが、パートナーである財前です。
財前は試合の中、テリトリーに入った打球は必ず自分で打ち返そうとする真田と跡部の我の強さを見抜き、ここぞという場所で二人の位置が重なる位置にショットを打ち込みます。同じコート内で邪魔しあう位置に誘導することで、ショットの方向や真田の大技に制限をかけるのがその狙い。特に最大の武器であるインサイトを妨害されたことで火がついている跡部、財前はこの王様がそちらにばかり神経が集中している状態なのを見抜き、前へ出るよう巧みに誘います。さすが天才、器用な子!
真田と跡部はそんな財前の作戦に気が付いてはいるんですが、それでも自分の目の前にきた球は譲れない。だって我が強いから。そもそも相性が良いとはいえないこの2人、急造チームでろくすっぽコンビネーションの練習をしていないうえ、アニプリじゃないから破滅へのタンゴは使えません。後輩(格下)相手というのも、彼らをますます意固地にする。その結果、跡部と真田は「ハンデを抱えた1対2」という戦いを強いられる。シングルスでは及ばない相手でも、この条件下+次期部長の実力を合わせれば互角以上にわたりあうことができます。
チーム2年が選んだのは、赤也の力を8割に抑えてでも、ダブルスとして勝てる可能性へと賭ける作戦でした。そこには勿論、赤也と財前が連携し、協力し合うということが必要不可欠です。コンビネーション練習をしてこなかった彼らにとって、ここは大きな賭けでした。しかし勝利への意思を同じくした彼らには、リスクを打破するだけの勢いだか絆だか、そういう甘酸っぱいものがあったのです。赤也が「任せた!」と道を開け、財前が「いけ!」と声を上げる。普段の彼らを知っている先輩連中が驚くほど、2人はダブルスとして立派に組みあがったプレイを見せます。チーム結成当初の彼らでは考えられなかったことですが、何度もぶつかり、試合を重ねてきた今の2人には「信頼」にも近い感情が既に生まれていたのでした。
そうして、この使えるもの全て利用しまくった策略により、チーム2年はついにカウント3-3まで追いつきます。ここまでは無言でゲームに集中していた財前と赤也も、このポイントが決まった瞬間小さく「っしゃ!」って言いながらガッツポーズをとります。目も合わさないまま!同時に!…譲れないプライオリティです。最初は跡部に寄りまくっていた観客も、予想を超えた2年生の健闘に沸き立ちます。
対して悔しいのはチーム部長。足組み+頬杖の姿勢から「どうした?」と微笑み訊いてくるリーダー幸村に対し、真田も跡部も答えずに顔を背けます。皇帝と王様がいよいよ真剣になった瞬間ですね。既に幸村にはだいたいのことが読めているのですが、どうせ聞き入れないだろうから言わない。これは部活ではなく、自由で平等なチームの中なのです。
そして試合再開。ここでチーム部長ペアは跡部が下がり真田がその前へと立つ、黄金ペアのオーストラリアンフォーメーションっぽい陣形を取ります。しかし即席も即席、コンビ力皆無な2人がいきなり打ち合わせもなしにオーストラリアン(略)などできる訳もなく、消耗が激しい跡部を下げただけならば、依然チーム2年に有利な状況に変わりはありません。ここで一気に押し切りたい2人はナックルサーブ・ナパームなどのダイレクトアタック技を解禁して攻めにかかります、が、ラケットを弾く程度には力の篭ったボールはチーム部長のコートに入った途端、真田によってあたかも普通の打球のように処理されてしまいます。ここで赤也が責めあぐねていることに気づいた財前がサポートに入り打球を捌くのですが、落下点に真田が追いついたと思った次の瞬間、ボールは彼の足元を鋭く抜けていきました。打ったのはもちろん真田。しかし視認することすらできないスイングに、赤也の首筋を冷たい汗が流れ落ちます。「来たぜ、風林火山…!」 林による技の無効化と、風の超高速スイング。ついに皇帝・真田が自らの奥義を開放し始めたのでした。
いよいよ本気になったチーム部長、しかし陣形は依然オースト(略)のまま。財前は相手の動きを警戒しつつも、ガラ空きのサイドにボールを打ち込みます。後ろへ抜けたボールは真田の守備範囲外、しかし立ち位置から跡部はラケットを振ることが出来ないはず。…そう見込んだ財前のショットは正確にコートの死角を捉えました。しかしここで動くことができないはずの跡部が、真田のすぐ脇を抜け、打ち返したのです。コートへと鋭く打ち込まれたボールは2人の間を抜けていき、背後のネットを大きく揺らします。ショットを打った財前はおろか、1本足のスプリットステップを発動していた赤也でさえ一歩も動くことが出来ませんでした。 そうして跡部は汗が伝う腕を高々と上げ、「俺にはもう見えてんだよ、テメェらの死角は全てな!」と宣言します。ドンッ★ キングの復活に会場はFGKS会場降りのごとくピギャり、いや大気が震えるほどの歓声に包まれます。
跡部と真田の間に「協力する」などという文字はありません。しかしこんなところで小生意気な2年生に負けるわけにもいかない。だから彼らが選んだのは、お互いが邪魔にならずに本気を出せる試合の方法でした。擬似ブレ球によりHPを削られている跡部は後ろに下がり、正面の打球を真田が自由に「風林火山」で打ち返せる場所を作ります。しかし跡部はそこでもインサイトを発動、赤也と財前、そして真田の死角までもを見抜き、“真田には打てない球”を正確に相手のデッドゾーンへと返球する。これが真田と跡部のコンビネーションがん無視・お互い譲る気ゼロのダブルス。
財前が死角を突いてくることは分かっていたとはいえ、封じられたインサイトでの3人同時注視は跡部にとっても無謀なことでした。しかし男の子、そして王様には庶民よりも遥か高い意地があります。正面に来たボールは「やれ!」と真田に命じる。そして死角に来た球は自らの手で確実に捕らえ、ポイントへと変える。これでこそ「勝者は跡部!」 ここからゲームの主導権は再びチーム部長へと戻り、財前と赤也はカウント3-5まで追い詰められます。
ここまでジワジワ削ってきたとはいえ、真田や跡部の気迫は未だ衰えることがありません。全国トップレベルに君臨する者達の実力を身を持って思い知らされ、一時は湧いた観客も「やはり駄目か」というムードになっていきます。その重苦しい声はコートの2人にも届きます。しかし彼らの目から闘志が消えることはなく、むしろこの逆境の中でギラつくまでに輝いていました。「諦めるかよ」と、赤也は木でできたラケットのフレームを指先できつく握り締めます。「ここまで形振り構わずやってきたんだ。敵がなんだろうが関係ねぇ、もう俺等には勝つ以外にねぇだろうが…!」財前も隣で「ああ」と答え、目を細めて相手のベンチを見据えます。「ここで退くなんて言うてみぃ。すぐにその舌引き千切ったるわ」そうして2人はどちらともなく、握り拳を思いっきりぶつけあう。
「死んでも負けん…!」「殺す気で勝つ!」 赤也はここでラケットを自分のものへと持ち変え、そして財前は汗を吸って重たくなったリストバンドをベンチの方へと投げ捨てます。
「ほざけ、雑兵が!」「身の程というものを教えてやるわ!」 跡部が目元へと垂れた汗を手の甲で払い飛ばし、真田がラケットで後輩2人を狙い据える。誰か私の煩悩を止めてください。意地とプライドをかけた試合は2年生の執拗な食い下がりによって泥沼の様相を呈し、ついにタイブレークへともつれこみます。
地力で勝るも制限のかけられたチーム部長と、策とコンビネーションで技術の差を埋めにかかるチーム2年、先に王手を掛けたのはチーム2年の方でした。しかし死力を尽くしてきた赤也と財前の体力は限界に近く、これ以上ゲームが長引けばやがて潰されるのは目に見えています。ここからは勝ちを焦りに来る。チーム部長もそれを見越しているのですが、真田は相手が弱るのを待たず、あくまで真っ向勝負で2人を叩き潰そうとする。そして「そろそろ引導を渡してやる」「ここが貴様らの終焉だ!」と打ち放ったのは風林火山の「火」。通常時でさえラケットを跳ね飛ばす威力を秘めたグランドスマッシュが、チーム2年のコートを抉ります。財前はなんとかこれを捉えるのですが、汗に濡れ、痺れた指は球威に負けて弾かれかける。飛ぶ、と思ったその瞬間、逆側から走りこんできた赤也のラケットが後ろを押さえる。そして右利きと左利きのスイングが重なり、赤也のラケットはボールを捉えた財前のラケットごと、打球を前へと押し込みました。
そんなことができるんか、ルール的には大丈夫なのか、そんなこと私は知りません。グーグル大先生に聞いても分かりませんでした。でも仕方ない、マフィンくってたらこの絵がズドーンと落ちてきたんだ!
二人がかりで飛ばしたボールは大きく弧を描き、真田と跡部の頭上を飛び越えます。コントロールなどはまるでない、ただ前に飛んだことが奇跡のような打球でした。しかし逸れるかと見えたボールはラインの真上を捉え、真田と跡部の遥か後方で跳ね上がります。これが最後のポイント。チーム2年はこの強すぎるダブルスを相手に、ギリギリのギリッギリで勝利します。
最後のポイントが決まった瞬間、気力と体力を使い果たした2年ペアは崩れ落ちるようにしてコートに膝をつきます。真田と跡部はそれぞれの位置に立ったままそれを見下ろし、そして静かに背中を向ける。次の瞬間、財前と赤也の言葉にならない喜びの声がコートいっぱいに響き渡りました。
……むしろ誰コレ?ってな具合に暑苦しくてすみません。これでも表現とかいろいろ抑え目にしてたつもりなんですが、どうもBGMが超電磁砲なのがいけないみたいです。こっから真田と赤也が握手したり、跡部と財前が一言二言かわしたり、ベンチに返って喜びに湧いたりするんですが、そのへんいくとまた字数がやばそうなので以下略。色んなものを皆さんの想像にお任せして次に行きます。
シングルス2は日吉と白石が戦います。 一勝したとはいえ、S1のダビデが棄権前提であるチーム2年には余裕がありません。1試合も落とせない状況に変わりはなく、試合に挑む日吉の顔も厳しいままです。双方ともにこの試合が正念場、それもコンビネーションで差をつけることができたダブルスとは違い、こっからは正々堂々ガチンコ対決。日吉も氷帝の次期部長候補とはいえ、相手は2年から部長を努めるバイブル、関西最強校を統べるMr.パーフェクトです。この時点で準レギュ以上レギュラー未満の力量ではまず勝てない、誰もが白石の圧勝を予想しました。しかしオーダーを読んでいたチーム2年は、またしてもここにある作戦を仕掛けていたのです。
白石が基本に忠実なテニスで戦うってのはもう改めて確認するまでもないと思うんですが、これは白石の動きだけでなく考え方にも適用されてるんじゃないのかなー、と。例えば相手がどんなマジックテニス(例:不二)で来ようとも、それを基本のパターンに当て嵌めて対処する。バウンドしない球はバウンド前に返す。ヘカトンケイルの超回転にはそれを上回る回転を掛ける、ってのは考え方としては合理的(=基本の延長)です。そして不二が一瞬のうちに手首を返して(略)して作った回転を、白石は基本に忠実なフォームで上回った。ここに彼のテニスの真髄みたいなものがあると思います。
対する日吉は独自に開発した演舞テニス。無我ったリョーマ様が真似したりしてましたが、でもアレ、多分あのフォーム自体に意味はないはずなんですよね。 日吉はほんに小さい頃から古武術をやってきたので、体の使い方が普通とは違う。余談ですが鎌倉だったかそれくらいの人と現代人では歩くフォームからして全然違うらしいですね。はい。だから古代のエナジーを組む日吉にとって、現代&西洋のテニスの基本フォームは馴染まない。普通のフォームの奴が演舞テニスをやる→やりにくい。それと同じで、日吉にとっては普通のフォームこそが不自然で、演舞テニスの方が自然体。つまり演舞テニスってのは元々、リョーマが右から左にラケットを持ち変えるのと同じ原理から生まれたものな訳です。だから本来変わったフォームで撹乱とか、打球が違った角度で攻めてくるってのは「日吉の本気」の副産物でしかないんです。言い換えれば、日吉が100%を出せるのは演舞テニスしかないんです。だけと日吉はずっと“跡部と同じ”テニスの基本型に自分を填めようとしてくすぶっていたと……うっうっ。もし榊センセが日吉を見い出してくれなかったらと思うと涙で米が炊けそうです。それに関東大会の補欠試合、日吉は最初普通の試合をしてましたよね?あれが「跡部と同じテニスへの憧れ」に対する最後の未練だと!したら!!日吉ぃ!!!
……大幅に話が逸れました。 つまり何が言いたかったかっていうと、白石の思考の中心には常に「基本」があって、そこから外れれば大技は出せるけど隙も生まれる=無駄。そして相手の行動も全てその根元にある「基本」に洗い戻すことによって処理しているのですが、基本そのものが他人と違う日吉には、このセオリーが通用しない。だから白石はいつものように素早く対応をできないだろうと踏んだ。そして攻略法を見定められないうちに日吉の超攻撃型テニスを叩き込んで勝負をつける、チーム2年の狙いはここにありました。
「演舞テニス。最初は無駄だらけや思とったが……これで案外理にかなっとるんやな、日吉くん」「……」「さっきのダブルスといい、なるほどよう考えとるわ」「……なんとしても勝つ。俺達はそのつもりで来ましたから」「……」「…下剋上だ」 ←カウント1-0での会話イベント
日吉は白石に対して礼儀正しいような気がする。跡部や手塚に対してやや従順なのと同じ感じで。
白石の強みは「完全な基本」を駆使することによりヘカトンケイルの(略 にすらも対応できるということですが、全国決勝でカウンターを打ち破った際、予め技のデータの提供を受けているような描写が見られます。まぁ、バウンドしない球を「あ、バウンドしないんだ!」って思ってからじゃ遅いですし当然っちゃ当然なんですが…。それがどの基本に当てはまるか「分析」さえしてしまえば、実際に相対したことがなくとも一発で返せてしまう、もう自分で書いててビックリしてるんですが、ぱねぇっすねMr.パーフェクト。だから相手がデータを知らないこと、テニスのバイブルに分析されていないことだけが日吉の優位性なんです。
四天宝寺と氷帝が昨年度の大会で顔をあわせていた可能性はありますが、日吉が演舞テニスにめざめた時期が1年の冬だから大丈夫。関東の乾ですら準レギュラーから台頭してきた日吉のデータは持っていませんでした。だからいかに小春を擁する四天宝寺といえど、関西まで「演舞テニス」の話は伝わっていないはず……と、思ったけど、もしかしてこの2校には忍足ホットラインがありますか。「ウチの準レギュにけったいな打ち方しよるのがおんねん」とか電話で言っちゃって、それを「昨日侑士から聞いてんけどな~」とか3年2組の教室で言っちゃって、もしかして伝わっちゃってますか演舞テニス!? …まぁ、そうだとしても古武術の動きなんて一般人は知らないし、白石が特に興味を持って調べこむなんてことはいないだろうし…うん。まぁとにかく白石は知らない前提で話を進めますね。
ネタが割れれば白石は即座に打ち破ってくる。だから日吉は演舞テニスで攻め続けながらも、そのパターンを見破られないよう手を変え品を変えていかなくてはいけません。テニスにも何通りかの基本があるように古武術にだって幾つもの「型」が存在するので、そう簡単に全ての動きを見切られることはありませんが、試合が長引けばそれだけ白石の危険は増していく。つまりはそう、短期決戦です。ちなみにネタ元ゲーム「最強チームを結成せよ!」だと、日吉の演舞テニスには「奥伝・受流」「奥伝・壁添」「禁伝・牙突」など多種多彩な技が用意されてます。…牙突もマジですよ?読み方こそは「きばつき」ですが。この妄想では、日吉は原作で名前のなかったこれらのショットを駆使しているということでひとつ。そして日吉は技と気迫で序盤を押し込み、2-0くらいの展開になります。
このとき財前の中には一瞬「白石に部長として完璧であって欲しい」という考えが浮かぶんですが、すぐに「このチームで優勝したい」というのがそれを打ち消します。そして自分たちが全力でこの相手に打ち勝とうとすることこそ、部長たちに対する最大の礼儀だと思い至り、先ほどから震えが止まらない左腕の手首をぎゅっと握るんです。ベンチでは赤也がやってきた日吉に対して身を乗り出すようにし、「いけるか!?」と声を掛けます。「手応えはあった。だが…」視線を向ける日吉にダビデが頷き、「流石に冷静だ。一度見せた型には既に対応し始めていた」 そう、声を出すこともせずじっと試合を見つめていたチーム2年の各員は、それぞれ白石がどこまで反応してきているかを注視、次に日吉が取るべき行動を指示する為の分析に入っていたのです。「大丈夫だ、俺達は負けない」「あぁ、ぜってー勝つ」「当たり前や」 しかし、そこで財前は白石の顔にまだ笑顔が残っているのに気がつきました。
「なんだ、随分と楽しそうじゃないか」ベンチで白石を迎えた幸村は、やはり余裕を漂わせた表情でそう問います。「後が無い状況と言うのは、やはりお前でも奮い立つものか?」「せやな。ひさびさに緊張感のあるええ試合や」「負ける訳にはいかないからな」「あぁ」 白石はベンチに見える四天宝寺の顔を見、それから静かに目を細めて笑います。「ウチの後輩も、俺に対して容赦しとらんみたいやしなぁ」と。既に白石はこの聖書対策の作戦立案に財前が深く関わっていることまで察していて、あの人を食った後輩が、チームとして自分を本気で倒そうとしてきているのが嬉しいんですね。白石は謙也から「財前がチームで上手くやっているようだ」というのを聞いているんですが、先のダブルス、そしてこのシングルスまではここまで本気のものだとは思っていなかった。自分達3年が良い仲間であるからこそ、白石は財前に対等な立場で向き合える相手がいないことを気にしていました。それが解消された安心と、自分が後輩にとって「最後に超えなくてはいけない壁」であるという誇りが、白石の口元に微笑を浮かべます。先の試合での赤也を見ていた幸村もこの気持ちは同じで、「フフ」と笑って返します。 ここで手塚は静かに「気持ちは分かるが、油断は禁物だ」と。彼が見つめる敵方ベンチでは、チーム2年がリードを喜ぶ様子もなく真剣に意見を交し合っています。「彼らは本気で俺達を倒そうとしてきている。……決して、甘くなど見ない方がいい」これに白石はラケットを持ち上げ「せやな」と頷きます。学校という枠を超えて自由に参加できるこのトーナメントですが、彼ら部長はやはりどこまででも部長、その肩書きと役目を忘れることはないってのが!私の!萌えです!そしてその心境を理解できるのはいつも近くに居る同校レギュラーではなく、同じ立場にいる他校部長だけってのがまたたまりません。
ちなみにチーム部長、負けた二人に発言権はありません。いや、ベンチ隅で地味にへこんでるだけなんですが。
もののついでに言ってしまうと、このとき他の各校レギュラーもぞろぞろと試合を観戦しにきています。負けたチームもだいたいはそのメンバーで集まって決勝戦を見守っているのですが、立海レギュラーだけはチーム無視で話が合う同校生徒のもとへ行き、観客席上部に「立海ゾーン」を形成します。するとその周囲にチームのメンバーもあつまってなにやら賑やかになっていくのですが……立海生、特に仁王や柳なんかは「真田の奥義が云々」という会話が通じるメンバー相手にしか試合の感想を述べません。応援もしない。丸井ジャッカルあたりが「よっしゃ!」と赤也の特別うまくいったポイントに反応するくらいで、後は基本的に激淡白です。赤也がいるから、幸村がリーダーだから、といったことでどっちかに寄ったりしないのが立海クオリティ。
対照的なのは謙也に代表される四天宝寺で、こちらは財前が出ていれば財前を、白石が出ていれば白石を全力で応援します。座席は組んでいたチームでとっていても、心はドンドンドドドン四天宝寺。「おっしゃあ!」「四天宝寺の魂見せたれや!」とポイント毎、ゲーム毎にしっかり声を掛けていきます。どっちのチームが勝つかには関わりなく、仲間が試合をしてたら応援するのが当たり前!というなんとも気持ちの良いスタンスですね。同じように青学・六角も身内がいる方のチームに寄った応援をします。
氷帝は割りと複雑で、人によって跡部を応援したり日吉を応援したり、どっちも応援せずスカした態度で伊達眼鏡を押し上げてみたりと様々です。ジローは常に「マジマジすっげー!」、鳳もただ純粋に「すごいですね!」で、どっちに寄るでもなくとりあえず氷帝コール。岳人は「跡部に勝てるかよ!」といいつつ後輩の下剋上にちょっと期待してたりしてるんでしょうか。いや氷帝もかわいいですね!
そしてこの試合、特定条件を満たすと「大阪人ならW忍足と同じ方法で攻略できるのではないか」というダビデのアイデアから、日吉がショットと共に「ジジイになっても、若!」と叫ばされる特殊イベントが発生します。はずかC!会場は凍りつきますが、唯一白石だけは真顔でそれを受け止め、「んん、なかなか面白いやん」と、答えるついでに円卓ショットで返します。これにはネタ監修のダビデも戦慄。「まさか…あのダジャレをツッコまずに肯定するとは」「さすが白石部長、ボケをボケで無効化しはった…!」「いや、それ関心するとこじゃねぇよ」とかいう会話イベントがあったり、なかったり。いや、多分ないですね。
はい、それで肝心の試合です。日吉は2-0からも更に攻めの姿勢を崩さず、全力で白石を突き崩しに掛かるのですが、そこはヘカトン(略)をも破る力を持った四天宝寺のバイブル、2年相手に長くリードはされません。完全にパターンを記憶せずとも、打点の位置、そして角度からボールの方向と回転を割り出した白石は、ついに日吉の演舞テニスを一発目から捉えます。そうして一度捉えてしまえば、彼は二度と試合の流れを手放さない。「ええ感じや!」から始まる反撃に、試合は一気に逆転します。このとき既に白石は日吉が今に至るまでの努力を見て取り、自分を倒そうとしてきてる真っ直ぐさと気持ちの強さをだいぶ気に入っているんですが、だからこそ聖書は容赦しない。「君はまだまだ強なるわ、日吉くん」「せやけどまだや、まだ俺は倒せへん!」とかなんとか。日吉も一時はかなりいいところまで食らい付くんですが、結局は白石に演舞テニスを全て見切られ、スタミナが切れかけた所で負けてしまいます。ハイ、負けます!後が無いのに負けます!
日吉はもうメッチャ頑張ったんですけど負けちゃって、関東初戦補欠試合のトラウマが再発するかと思われるほどの可哀想な凹み方をするんです。ちょっと混乱してるけど一応時系列は関東から全国の間なので…自分のせいでチームが負ける、っていう辛さをまたこの子は背負い込んじゃいそうになるんです。そのあまりの自責のっぷりに、赤也と財前も「おい日吉」「日吉」っていいながら血相変えて寄ってきます。だけど不器用な子達だからまた言葉が見つからない。そこでまた!タオル被ってベンチにぐっと俯いてる日吉の肩を、ダビデがぐっと掴むんです。そして「気にするな。次で勝てばいい」って言って、自分の長ラケットを手にするんです。「この程度の怪我だ、試合くらいできる」と。悪化したら全国大会に響くかもしれないのに、「お前たちがここまでやったんだ。俺がやらないでどうする」と言うんですよこの180センチは!
日吉は即座にタオルを跳ね上げて立ち上がり、「約束が違う」「怪我を圧すくらいなら棄権する」と猛烈に反対するのですがダビデは聞こうとしない。赤也と財前も止めようとするのですが、ここで負けるのは悔しいというダビデの気持ちも痛いほど理解できて、チーム2年の中で意見が割れます。ここでガン押ししたいのは、そう、180のダビデの胸倉を掴む173の日吉という図、そして日吉の鼻にかかった声と赤い目元。「マジでお前、行くのかよ」「できる試合だ。させてくれ」「せやかてアカンて決めたやろ!」とそれぞれの気持ちは拮抗し、コートへ入ることを求める審判の声がしても、チーム2年の意見はまとまりません。ただならぬ気配を察し、次第に会場もざわつき始めます。
「待ってください」 そう言ったのは、チーム部長のリーダーである幸村でした。彼はチーム部長側のベンチからゆっくりと立ち上がり、そして一言、「俺たちの負けだ」と。誰もが驚きに言葉を失う中、幸村はシングルス1・手塚の棄権を審判へと進言します。
どよつく会場、「どうして!」と叫ぶ赤也を手で制し、神の子は朗とした声で語ります。「この棄権は、俺がリーダーとして下した結論だ。なにがあろうと手塚に試合をさせる訳にはいかない。いや、できないんだ」と。
「手塚の肩はまだ完全に治ってはいない。今も満足に肩が上がらず、通院し定期的な治療を続けている最中だ」「つまりシングル1は、俺達にとって最初から無いものだったんだよ」 ここで「このトートナメント、確かに手塚は常にS1でオーダーを組まれていた。そしてこれまでダブルス・シングルス2共に無敗だったため、一度も手塚に回ることはなかったが……」と、ベンチで柳or乾がスラスラと解説。会場中から降り注ぐ視線に、手塚はただ静かに頷きます。
「俺はこのチームに選手として登録する際「試合はしない」また「させない」という条件を呑んだ」
「わざわざこの俺様が参加してやるんだ。雑魚相手にはちょうどいいハンデだろ」
「我々を一敗でもさせられる者がおるならばそれで良し、幸村は最初からそう考えてこのトーナメントへと参加した」
「もっとも、まさかこうも楽々決勝まで来れるとは思ってへんかったけどなぁ」
そう、チーム部長はさっきまで発言権のなかった方々までも交えたチェインリアクションで彼らがこの大会へ出場した真意を語り始めます。そう、全ては「部員の成長を見守り、刺激を与える」という部長しての使命の為。つまり彼らはどこまでも部長なのです。副部長もまざってるけど!彼らはチーム、部長と言う絆で結ばれた選ばれし頭目のエリートなのです。
「元々俺達は“シングルス1はないものと考える”という条件でこのチームを結成した。故に、本来ならばダブルスを落とした時点で、此方の負けを認めるべきだった」
「せやけど君ら後輩の頑張る姿を見てたら楽しなってしもてな、結局ここまで引っ張ってもうたっちゅー訳や」
「騙すような真似をしてすまない。しかし……」
「ふざけんなよ!」
ここで怒鳴ったのは赤也でした。しかし怒りを露にしていたのは彼だけではありません。チーム2年の面々は此方も同じ条件なのだから棄権する。こんなことで優勝を果たすくらいなら、いっそ参加しなかった方がマシだとまで言い切ります。幸村に掴みかからん勢いで詰め寄る赤也に対し、真田が静止に動きかけますが、幸村はそれを手で制します。「今のお前なら、きっとそう言うと思っていた」と。幸村はそう言って肩に掛けていたジャージを引き寄せます。
「君達がそれほどまでに決着を望むなら、俺達は責任をもって応えよう。……ただし手塚を出す訳にはいかない。天根くんも、怪我を甘く見ているとそのうちテニスができなくなるよ?」
「じゃあ、どうやって」
「一球勝負だ」
「え?」
「お互いに代表を一人指名し、一球のみで決着をつける。それに敗北した側がシングルス1を棄権し、勝者は優勝の栄冠を手に入れる。どうだ、この勝負、お前たちは受けるか?」
腕を組んだ神の子の左右には、いずれ劣らぬ全国区の面々が並んでいます。それは超えるべき目標であり、信頼する相手であり、最強の存在であり……そして、近い将来自分たちが相対しなくてはいけない『部長』という名前を体現する面々でありました。 勝てる見込みはあるのかも分からない。しかしチーム2年は迷うことなく幸村の言葉に頷きました。空白になっていたコートへ、もっともチームの運命を託すに相応しいとされた者が入り、張り詰める緊張の中を熱い風が吹き抜けていきます。
そして、打ち上げられたボールの行方は――。
(エンディングテーマが流れ出す)
エンディングの最中、ネタ元ゲームだとリーダーに対して皆がメッセージを残して去っていく終わりなんですが、チーム2年は特にリーダーを決めていないため使えません。なのでベッタベタにいきます。
数々の苦難を乗り越えて栄冠を手にしたチーム2年でしたが、今日が終わればここで解散。明日からはライバル校同士、日本一の座を争う仲となります。もちろん湿っぽいことなんて言わないメンバーですが、吹き抜ける風が少し色を変えているのは皆同じように感じていました。そこへカメラがやってきて、優勝した彼らに「撮るよー」と声を掛けます。両手でピースを作ろうとする赤也を「アホか」「恥ずかしいだろーが」と財前と日吉が両側から叩き、「んだよ、テメェらこそノリ悪すぎだろ!」と言い返される。もうお馴染みとなったやりとりもこれが最後だと、皆がどこかで感じていました。「近寄って!」と言われても渋々と言った感じで集まらず、結局はやる気ない直立で写真に納まろうとするのですが、そこで不意にダビデが「ありがとうな」と、3人にだけ聞こえる声で言う。その瞬間、皆の顔がふっと幼いものに変わります。
そうして撮られた写真の中で、優勝カップを手にしたチーム2年のメンバーは皆少しづつ照れくさそうな、そしてどこか誇らしげな笑顔を浮かべていたのでした。
~おしまし~
↑素で打ち間違えました。
なんとか最後までやりきりましたが、マジマジすっげー恥ずかしいのでしばらく布団を被っておとなしくしておきます。中学生みたいな脳ミソでほんとすみません。ここまでお付き合い下さった方、拍手を下さった方、どうもありがとうございました!
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